これまで ISPの固定IPアドレスサービスを契約し自宅サーバを運用していましたが、この度 「さくらのVPS」 に移行しました。以下、理由。
VPSへの移行によりランニングコストのうち実費が発生するものがどれだけ減るかを計算してみました。 (PC購入費用とか障害対応工数とかは除いてます)
これまで利用していた ASAHIネットの固定IPアドレスサービスの解約で 880円(税込) 削減。
自宅サーバの構成からまず消費電力を計算します。
他にCPUクーラーやケースファンなどありますがとりあえず上記合計の 72W とします。 (実際、今利用している電力会社は Webページで一日単位の電力使用量を確認でき、自宅サーバを停止して以降は電力使用量が 1日あたり 1〜2kWh 減ってますので、 72W が大体合ってることが分かります)
ではこれを元に電気料金を試算します。
今利用している電力会社の(記事執筆時点の)料金が「電力量 1kWhあたり 第2段階料金 23.88円 / 第3段階料金 26.41円 (税込)」なので 23.88*51.84 = 1238 〜 26.41*51.84 = 1369 円(税込)ぐらいの範囲で電気料金が下がります。
最低でも月に 880+1238 = 2,118 円の削減になります。 1年だと 25,416 円、5年だと 127,080円です。
(もっと早く移行すればよかった…)
さくらのVPSを選ぶに至った理由。
私のサーバには共用レンタルサーバでは実現できない作り込みがあり、それを移植する必要があったので、自由度の高い VPSサービスを選択しました。
CPU使用率やネットワーク通信量の制限がないこと。 (激しく利用する予定はないですが必要な時に制限されるのは困る。また通信料金が従量課金だと攻撃されると面倒)
日本のサービスであること。具体的には:
(そういうこだわりがなければ、もっと安くて性能がいいサービスは色々あります)
同じような価格帯のサービスはいくつかありましたが、以下の理由で「さくらのVPS」が残りました。
さくらのVPSには 無料お試し期間が二週間あるので 使い勝手や動作検証は(期間限定になりますが)無料で可能です。 ただしこの期間中は外部にメールが送信できない(OP25B)、回線速度が制限される等の制限があります。 なおクレジットカード払いを選択すると、無料お試し期間終了後に自動的に本契約となるので注意してください。
最低利用期間は 3ヶ月です。 長期間利用する予定でしたし無料お試し期間もあるので、個人的には別に問題とは感じませんでした。
私の導入当時一番安かったのは 「512MBプラン」(CPU 1コア / 512MBメモリ / SSD 25GB) です。 別に現地に行くわけでもないしリージョンは一番お安い「石狩第1」を選択。 これで月額 643円(税込)です。
ただしさすがにメモリが少な目なので、前述の無料お試し期間などを活用し自分のやりたいことが本当に可能か検証した方がいいでしょう。 私の場合は自宅のPC上に同じスペックの仮想マシンを作成し検証しました。
メモリで困りたくない人は一つ上の 「1Gプラン」(CPU 2コア / 1GBメモリ / SSD 50GB) の方がいいかもしれません。 料金も月額 880円(税込)とあまり変わりませんし。
さくらインターネットのアカウント作成から、さくらのVPSの契約まで、特に難しいことはなくすぐに完了します。
過去にさくらインターネットの別サービスを利用したことのある人は、自分のメールアドレスでアカウントが残ってるかもしれません。
オンラインマニュアル にほぼすべて書いてありますが、簡単に紹介します。
VNCコンソールとシリアルコンソールが提供されます。 大抵はVNCの方を使うことになると思います。
私は Debian派なのでカスタムOSインストールから「Debian 10」(構築当時の最新)を選択しました。 あとはマニュアル通りです。 普通にPCに Debian をインストールする時とほぼ同じなので、慣れてる人なら悩むことはないでしょう。
インストール後はいつもの普通の Debian なので、あとは自分の好きなようにカスタマズできます。
パケットフィルタ が提供されるので明らかに不要な通信をブロックできます。
ただしマニュアルにある通りステートレス動作なので、それ以上のことをしたい時はOSのパケットフィルタの設定が必要です。 (私はOSのパケットフィルタと併用しています)
標準では無効化されてるので、自分で設定する必要があります。 OSの設定に慣れてればまったく問題ありません。
前述のパケットフィルタはIPv6に対応してないので、必要に応じて自分でOSのパケットフィルタの設定が必要です。
(ISPにもよりますが)自宅の回線でIPv6アドレスが提供されている場合、IPv6アドレスは事実上固定なので、sshなどの自分しか利用しないポートは自宅からのみアクセス許可する、といった設定運用でのセキュリティ向上が可能です。
サーバー監視 が標準で提供されています。 これで十分なら別途サーバ監視サービスを利用する必要はありません。
IPv6 には対応していませんが、同じサービスを IPv4 と IPv6 で異なるプロセスで提供することもないでしょうから IPv4 で監視できれば十分でしょう。 IPv6 でも監視したい人は UptimeRobot という無償サービスがよさそうです。 (特に必要を感じなかったので私は利用していません)
自分の独自ドメイン名で逆引きを設定できます。 ただし DNSの正引きまで完了している必要があります。 (特に必要を感じなかったので私は利用していません)
SendGrid が無料で利用可能です。 安定して大量のメールを送信する場合有用かと思います。 (私は使ってないので紹介まで)
ウェブアクセラレータを利用可能です。 アクセスの多いWebサーバを運用する場合有用かと思います。 (私は使ってないので紹介まで)
(以上)